小宮山宏氏(前東京大学総長、三菱総合研究所理事長)、宮崎駿氏(アニメーション映画監督、スタジオジブリ取締役)が提案する社会哲学にサービスコミュニティは共感します。小宮山氏は「資源の心配がなく、自然と共生し、老若男女が参加し、雇用があり、こころもモノも豊かな社会」をプラチナ社会として提唱。そうした暮らしは、エネルギー問題を解決する消費電力削減、断熱住宅や介護ロボットなどを開発する企業育成を同時に進めることで成り立つと示唆します。
宮崎駿氏はアニメづくりを従来のやり方から解き放ちました。ジブリでは創り始めるとき、「おしまい」は誰にもわかりません。氏の映画づくりを紹介したDVDのコピーを借りれば「創りたい作品へ創りたい人たちが可能な限りの力でにじりよっていく」。大勢の人のぶつかり合いや共鳴が人間社会の縮図となり、自然に「おしまい」を生むのでしょう。哲学のある物語と魂のある万を超える絵の集積が世界の人に観たいと思わせる共通言語になるのだと思います。
これからの社会に要りようなのは小宮山氏の示唆や宮崎氏のモノづくりをごっちゃにした仕組みです。その小さなひとつを実現するため、みなさんがいじりたくなる「おもちゃ」となるサービスの種を企画するのがこころっとコンサルティングです。なんでもありのひろばにいる気持ちで、互いの異能を「ほー、おもしろい奴」とやってしまって一緒に種を育てませんか。そんなローカルな一団が思わぬところで世界とグローバルにリンクしないとも限らない。結果できるのはきっと、国境越えのまち。その道を人が自在に行き交う未来を願い、サービスコミュニティは「こんなの欲しかったんだよ」と言われるモノやコトの生みだしに今日もアタフタとしています。