2003年9月1日〜
学生の新たな教育方法としての単位取得を特徴とする現場体験学習の実施。地域活性化を目指す商学公市民連携ビジネス(事業主体:武蔵野市商店街連合会、小金井 市商工会、町田市役所等。)に参入し、実現プロセスを通した課題解決学習を設計・指導する。学生にとっては教室を離れて社会のなかで思考錯誤する経験を通して、戦略立案力・発表力等に加え、自分の人生を企画する力が身につく。地域にとっては学生という異分子が企業や商店街にマッチングされることで相互刺激が起こり顧客の期待する以上のサービス創発を通して価値づくり(ブランディング)が進む。
(1)武蔵野市「ふじみ100人プロジェクト」(実現)
①健康安全うどんチャレンジショップ
②商店街イメージキャラクター開発
③祭りの創造
(2)小金井市「あきんどベストプロジェクト」(実現)
①伝統前掛けを使った商工会ユニフォーム開発
(3)町田市「回遊性・楽しさ・おいしさに充ちた南町田プロジェクト」(提案発表)
①コミュニティサイクルの整備
②リバーカフェづくり
③特産品活用のスイーツ開発
④ポニー馬車誘致
2000年5月9日
「マーケティング論」(東京女学館大学)で使用する教科書。市場における企業の戦略的立場をリーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーとしたうえで、中小企業の強みを市場ニッチャーとして発揮するためのビジネスプランの作成手順を導いた。顧客起点、顧客参加、個別対応度の高い経営戦略立案と事業計画策定の方法をサービス創出・提供方法を軸に解説し、中小企業総合事業団の「ベンチャープラザ事業」の応募フォーマットを用いて環境互恵型ビジネスのモデル事例を示した(205頁)。
2006年2月10日
「マネジメントリテラシー」(東京女学館大学)で使用する教科書。財貨・活動統合型のサービス概念のうえに立ち、ヒトの相互作用がつくりだす心的プロセスを「こころ」と位置づける。商業サービスの領域を取りあげて、こころのある良質なコミュニケーションがこころのあるサービスを創り出す事例をサービスの送り手・受け手の100近い経験談をヒアリングから収集し、分類した。そうしたプロセスを経て学生が読み進む過程を通してそれぞれの経験場面に連想を広げ、良質サービスの本質に気づく仕組みを構築した(223頁)。
2010年3月31日
「マネジメントリテラシー」「マーケティング論」(東京女学館大学)、「現代ビジネスの最前線」(武蔵野大学)で使用する教科書。博士論文を元に執筆した。サービスを創発する共同体が組織化を進め、一体感を得ていく過程を経営ととらえた。そのうえで、これをITビジネスの基盤構造であるプラットフォームの考えかたを使って仕組み化した。著者が組織間連携支援者としてかかわってきた、「学生参加によるまちづくり」「連携型大学モデルの構築」を社会性の高いサービスのプラットフォームをつくる実験と位置づけ、実験とその理論化研究の統合によって経営は進化すると分析した。それを踏まえ、これからの社会では参加者全員が互いに触媒となり、刺激し合いながら自主的に関係性を組み換え、付加価値を創りだすことで連携が進み、世界をひとつのプラットフォームとする方向で共同体を組織化していく力が求められることを述べた(198頁)。
2006年10月20日
学生によるまちづくり活動(国立富士見台人間環境キーステーション)を軸とした体験型授業での実践報告と講義。「なにかにぶち当たったときの乗り越え方」を失敗、成功経験交えて話し、10のポイントにまとめて伝達した。
2006年10月20日
学生によるまちづくり活動の体験型授業での実践報告と講義。地域ブランドとして学生と商店街のマッチングから生まれたモノを見せながら、武蔵野市と小金井市での活動報告をした。小金井市の報告では、湧水を経営資源として地域ブランドを開発した経緯を説明した。武蔵野、小金井、一橋大学の水を用意して、参加した教員、学生全員で利き水を体験して、武蔵野の水を使ったサービス開発(活動やモノ)について学生たちがその場でアイデアを提案する練習をした。
2006年12月15日
学生によるビジネスプランコンテスト審査員。「講座まちづくり」「まちづくり・社会起業論」を受講する学生が1年の講座の最後に自身の提案するソーシャルビジネスについてプレゼンテーションを行う。これを大学教員、金融機関関係者、起業家、経営コンサルタントなどの審査員が審査した。
2007年11月27日
一橋大学OBが後輩である学生に向けて、自分の大学生活のなかからどんなきっかけで職業を選び、また今の仕事にどんな働き甲斐を感じているか講義。学生結婚、専業主婦、市民活動を経て41歳で中小企業診断士の受験勉強を始め、45歳で合格。最初から「道草人生」であり、「既存のキャリア開発にとらわれない」と言うとカッコいいが、20年の出遅れだから、ヒトと同じことをやってもダメ。男性がほとんどの診断士の世界だからこそ、生活者経験を生かして、環境志向性のあるビジネスの診断、指導で独自領域を志し、併せて教員となり、学生参加のまちづくりを展開することで独立診断士になれたことを話した。増え始めた女子学生への一つの役割モデルとなればとも思った。
2010年11月26日
博士論文のテーマであった共同体組織化の仕組みについて『楽天社長講話』(三木谷浩史, 非公開資料)と比較しながら「25の法則」にまとめて提示した。学生たちが社会に置いて活動するなかでなにかの課題にぶちあたった時にどう対処するかについて、一橋でのゲスト講師授業などで経験則として講義してきた内容を法則化して一覧表につくったものである(「共同体づくりにおける組織化の法則-プラットフォームの構築手法を通して考える-」, 日本経営診断学会投稿論文, 2011.に詳しい)。持続可能な社会をつくることが地球規模での課題である今、営利企業は社会性を、非営利組織は経済性を求めることで課題解決を進めることが求められる。講義で提示したのは共同体がそうした目的に向かうための法則である。エピローグではこの姿勢に則った「世界の大学とリンクする全員留学の一橋大学モデル」を示し、これを見た学生たちに自由な感想を求めた。
2006年4月1日〜2010年3月31日
法人化後の大学経営への助言機関委員(専任理由:組織化にかかる専門家として)。国立大学法人第二期中期計画の柱となる独自教育システムとして「全員留学の一橋モデル」を提案。将来的にはたとえば「すべての学部学生に相当の単位を海外の大学で取得することを卒業の要件とする」とした大学国際化に対応した戦略が第二期中期計画に盛り込まれ、文部科学省に採択された。
2006年年4月1日〜2010年3月31日
「全員留学の一橋モデル」側面支援。
一橋、留学生を送る夕べ
http://www.josuikai.net/modules/news/article.php?storyid=286
2005年10月1日
第38回全国大会(久留米大学)。統一論題。
後掲論文「サービスコミュニティの設計—生活領域を有機的に経営する視点から—」に順ずる。この論文は本発表を元に執筆した。
2006年9月30日
第39回全国大会(流通経済大学)。統一論題。
後掲論文「サービスコミュニティにおける理論化への試み —生活領域の有機的な経営概念とその必然性−」に順ずる。この論文は本発表を元に執筆した。
2007年10月21日
第40回全国大会(愛知工業大学。自由論題。
後掲論文「幸せなコミュニティモデルの創出 —ものづくり支援を通したサービス機能の可視化を基盤にして—」に順ずる。この論文は本発表を元に執筆した。
2009年9月27日
第42回全国大会(大阪商業大学)。統一論題。
共同体が組織化するプロセスを「行動するなかで学習する」仕組みととらえ、スパイラルモデルで提示した。そこに生まれる互恵的な連携を志向する共同体を、関係を組み換えて価値を創造する中核能力であるプラットフォームととらえた。それらは共通課題解決を通して連携を繰り返して進化し、世界を単位とするひとつのプラットフォームが指向される可能性を示唆した。まとめでは本論で解明を試みた仕組みを経営と位置づけ、その行動指針を提示した。
2011年10月1日
第44回全国大会(別府大学)。統一論題。
共同体組織化の法則性を述べ、加えてプラットフォームの本質を連携しながら社会性と経済性が融合して進化する資源統合としてのサービスシステムであると提示した。これを踏まえて東日本大震災以降の日本を想定外時代と位置づけた。そして日本の共通課題として災害の備えという意味を包含しながら、それを超えて持続可能社会に向けた創造型防災システムとしての連携型地域ブランドが創発される可能性を議論した。結論では実験途上ではあるが、その診断・指導手順の設計を提案した。
2006年6月
経営協議会委員新任者からのメッセージが掲載されました。
下記のページより、ご覧ください。
http://www.hit-u.ac.jp/hq/vol012/
2007年9月16日
如水会公認組織 如水エル様よりインタビューしていただきました。
下記のページより、ご覧ください。
http://josuil.blog120.fc2.com/blog-entry-11.html
2010年4月1日〜
武蔵野大学「現代ビジネスの最前線」
担当教員:石坂芳男(トヨタ株式会社元副社長)、仙頭靖夫(大成建設株式会社専務)、辻朋子(中小企業診断士)。教員それぞれのビジネス現場での体験学習が特徴。大企業の最前線、社会起業の最前線に立つ実務家が教員となり、社会で即、役立つ学生の育成を目指したユニークな授業。
2012年7月〜
「全員留学の一橋」のための大学基金付マーキュリーシリーズ企画・販売支援。
①2012.マーキュリーTシャツ
②2013.マーキュリーTシャツ、マーキュリー前掛け
③2014.マーキュリーポロシャツ、マーキュリーCAP