博士論文のテーマであった共同体組織化の仕組みについて『楽天社長講話』(三木谷浩史, 非公開資料)と比較しながら「25の法則」にまとめて提示した。学生たちが社会に置いて活動するなかでなにかの課題にぶちあたった時にどう対処するかについて、一橋でのゲスト講師授業などで経験則として講義してきた内容を法則化して一覧表につくったものである(「共同体づくりにおける組織化の法則-プラットフォームの構築手法を通して考える-」, 日本経営診断学会投稿論文, 2011.に詳しい)。持続可能な社会をつくることが地球規模での課題である今、営利企業は社会性を、非営利組織は経済性を求めることで課題解決を進めることが求められる。講義で提示したのは共同体がそうした目的に向かうための法則である。エピローグではこの姿勢に則った「世界の大学とリンクする全員留学の一橋大学モデル」を示し、これを見た学生たちに自由な感想を求めた。
[2014.05.19]