P.9—P.14
学生参加のまちづくりという形を取った体験学習による大学教育の模索と、社会そのものが既存の価値観にとらわれずに内側から変革していこうとする動きの遭遇を共同体の自己設計化の事例ととらえる。そのうえで平成14年ごろから増加し始めたこうした動きについて、触媒機能と散逸構造との仕組みから迫る。共同体における新たなサービス創発は、学生、商業者、行政、市民等が互いに自己触媒機能を惹き起こす過程で散逸構造の状態にまで組織化が高進するなかで生み出されることを説明した。
[2014.05.26]