亜細亜大学で2017前期から、開講した都市創造学部「街づくり論」。4月に「武蔵野市の東の端でエッジする」と銘打って、ブログでご案内した授業、現場体験学習の活動成果です。
吉祥寺のTシャツ製造小売業P&M代表、Tシャツデザイナーの菊竹進氏(象の「はなこさんTシャツ」生みの親、と言えば知っているヒトもいるでしょうね)に授業ご協力いただき、学生×Tシャツ屋さんの協働。学生はチームに分かれて吉祥寺探索。その経験からのデザイン提案で、吉祥寺Tシャツづくりの試み。写真は、2017年7月、前期最終授業の終了時。学生のアイデアは「吉祥寺のインスタ映えする食べ物を、Tシャツ購入者がみんなで着て、流行のインスタグラムで投稿して、吉祥寺を盛り上げる“吉祥寺インスタTシャッ”」。これができた直後です。胸には#(ハッシュタグ)INSTAFOOD KICHIJOJIのロゴ。あとは投稿者がおいしいものを待って自由に遊ぼう!という仕掛け。菊竹さんをまんなかに教室で撮りました。「やったね!」の笑顔の一枚ですね。活用場面は学生が実際に投稿した画面をネットからプロジェクターに映写してますのでご覧ください。学生のSNS活用力はすごくて、先生はようやく教えてもらって、なんとか最後あたりで使い方がイメージできて…でした。
座学だけをやっていたら、「教員の話を聴いて、覚えて、試験でアプトプット」で終わる定常的な教室学習。そこに、異分子としてのTシャツデザイナーさんが、いわば触媒として加わることで、既存のヒトのネットワークが組み変えられ、予期せぬ化学反応が。学生たちは教員がついていなくてもサボリもせずの吉祥寺探検し、ときに私や菊竹さんにダメだしされ、壁にぶち当たり、悩み苦しんでの描き直し。授業が進むプロセスで、学生集団×Tシャツやさん、双方がのめり込んでいって、そして、閾値突破の果てに誕生したのがこのTシャツ。だとすれば、これからのTシャツの役割は単体としてのモノを超えて、「若者文化コミュニティ」生成の触媒か?! いつもながらできてびっくりの教員×中小企業診断士です。
[2017.08.25]