「マネジメントリテラシー」「マーケティング論」(東京女学館大学)、「現代ビジネスの最前線」(武蔵野大学)で使用する教科書。博士論文を元に執筆した。サービスを創発する共同体が組織化を進め、一体感を得ていく過程を経営ととらえた。そのうえで、これをITビジネスの基盤構造であるプラットフォームの考えかたを使って仕組み化した。著者が組織間連携支援者としてかかわってきた、「学生参加によるまちづくり」「連携型大学モデルの構築」を社会性の高いサービスのプラットフォームをつくる実験と位置づけ、実験とその理論化研究の統合によって経営は進化すると分析した。それを踏まえ、これからの社会では参加者全員が互いに触媒となり、刺激し合いながら自主的に関係性を組み換え、付加価値を創りだすことで連携が進み、世界をひとつのプラットフォームとする方向で共同体を組織化していく力が求められることを述べた(198頁)。
[2014.05.19]
「マネジメントリテラシー」(東京女学館大学)で使用する教科書。財貨・活動統合型のサービス概念のうえに立ち、ヒトの相互作用がつくりだす心的プロセスを「こころ」と位置づける。商業サービスの領域を取りあげて、こころのある良質なコミュニケーションがこころのあるサービスを創り出す事例をサービスの送り手・受け手の100近い経験談をヒアリングから収集し、分類した。そうしたプロセスを経て学生が読み進む過程を通してそれぞれの経験場面に連想を広げ、良質サービスの本質に気づく仕組みを構築した(223頁)。
[2014.05.19]